贈りもの
『火あぶりにされたサンタクロース』クロード・レヴィ=ストロース 中沢新一 訳・解説
クリスマスというものについて感じ続けてきた居心地の悪さについて、この本を読んですっきりしました。
太陽の力が最も弱くなる冬至の期間、生者の世界にたくさんの死者の霊が訪れる。その霊のために、人々は心をこめたもてなしと、様々な贈り物をして、気持ちよく帰ってもらおうとお祭りをした。
それが、クリスマスの起源ということですので、ナマハゲさんと同じですね。
(ブルガリアの霊たち、ナマハゲにそっくりです)
霊への贈り物が、サンタクロースから子供たち、友だちや家族で、とかたちを変えて、
贈るという行為によって、心を(暖かく)通わせる行事になっている、とのこと。
私自身は、物をあげるのも、もらうのも、得意ではないです。
(物を増やしたくないとか、相手が本当に必要でなければ、もったいないし)
物があふれかえっている世の中での、クリスマスプレゼント、
過剰な消費ではなく、心の幸せにつながる贈り物が、みつかりますように。
(ナホ)